Category: weeklyOSM

週刊OSM 760

2025/02/06-2025/02/12

lead picture

[1] ブランデンブルク門 © OSM go | Map data © OpenStreetMap Contributors.

マッピング

  • これらの提案についてコメントを募集しています:
    • traffic_sign:id=* 公式の交通標識識別子を明示的に参照して、データの精度と外部データベースとの相互運用性を向上させる提案です。
  • ゴルフホールの境界外に指定されたエリアをマッピングするためのgolf=out_of_bounds追加する提案は、2月22日土曜日まで投票を受け付けています。

マッピングキャンペーン

コミュニティ

OpenStreetMap Foundation

  • ESRI、Meta、Microsoft、Niantic、QGISなどの8法人が2024年にOpenStreetMap Foundation 法人メンバーとして参加し、OSMのインフラストラクチャとコミュニティの取り組みを支援することが発表されました。

イベント

  • Open Data Day 2025 にOpenStreetMapを活用したイベント提案が2月17日まで募集されています。オープンデータのグローバル普及に貢献しましょう。

OSM research

  • カメリーノ大学(イタリア)のHéctor Ochoa-Ortiz氏とBarbara Re氏は、商業組織がOpenStreetMapに貢献する理由と方法を探り、データ品質の向上などのビジネスニーズとコミュニティの関与の促進などの社会的価値の両方に動機付けられる5つの主要な方法(データ編集、ツール開発、イベントスポンサーシップ、OSM関連の資金調達、コミュニティ構築)を特定する一方、ガバナンスの障壁や技術的な制限などの課題も指摘しています。こうした課題から Overture Mapsなどの代替イニシアチブが生まれています。
  • Niroshan氏とCarswell氏は、機械学習のアプローチを分析した論文を発表し、OpenStreetMapの更新への応用に焦点を当てました。
  • McKeen氏らは、Nature 誌の Scientific Reports セクションに、論文「OpenStreetMapコミュニティにおける人道的マッピングの進化」を発表しました。特定の国に集中した建物や道路の編集が示されています。時間進化の解析により、2013年の台風ハイエン(台風30号)、2014年の西アフリカエボラ危機、2015年のネパール地震、2017年のメキシコ地震、そしてほぼ同時期に発生したハリケーン「イルマ」と「マリア」の大規模災害活動の影響が明らかになりました。その後の災害活動では、COVID-19のパンデミック期間を除いて、OSMコミュニティからの関与は少なくなりました。

    危機以外では、トレンドサイクル分析により、人道的マッピングは、2012年から2017年半ばにかけて、毎月追加される建物と高速道路に関して持続的な成長を遂げていることが明らかになりました。トレンドサイクル分析では、2017年半ば以降の統合フェーズがさらに示されています。

地図

OSM in action

  • OK Klimaは、「パリ協定」に関連して、スイスの自治体の現状(モビリティ、エネルギー、消費、建物、フードシステム)を示すマップを作成しました。OpenStreetMapのデータは、いくつかの指標を計算するための基礎として使用されました。

プログラミング

  • サラ・ホフマンは、ソブリンテックエージェンシーによるソブリンテックフェローシッププログラムの1年間のパイロットに選ばれました。このフェローシップは、来年度を通じてNominatim、Photon、osm2pgsql、およびpyosmiumの保守をサポートします。おめでとうございます!
  • GPS RadlerのMatthias Schwindtが、Garmin Fenix 8ウォッチに代替のOpenStreetMapマップをインストールして使用する方法、さまざまなインストール方法、マップのアクティベーションとユーザビリティ、およびGarminのOutdoor Maps+サブスクリプションサービスに関する洞察について説明しています

リリース

  • Nominatim 5.0.0がリリースされ、PHPフロントエンドを削除してバンドルされていたosm2pgsql、osm2pgsqlインポートスタイルの設定の見直し、osm2pgsql-themeparkとの統合の改善、および日本語アドレスの処理の改善を含む検索クエリの新しい前処理フックの導入により、Pythonパッケージへの移行が完了しました。
  • Panoramax Androidアプリ baba はバージョン1.6.0がリリースされました。Googleサービスのない電話のGPSサポート、写真のアップロードの通知の改善、外部ストレージへの保存が可能になります。
  • GeoCompas.AI は、SAM2モジュールを使用して地理空間AIデータ生成を効率化するために設計されたサービスであるSAMGEO-API導入しDS-AnnotateJOSM Magic Wandプラグインなどのツールを使用したマッピングプロジェクトのワークフローを強化することを約束します。OSMコミュニティフォーラムでは、OSMの貢献者たちが自分たちの経験について意見交換をしています。

ご存知でしたか?

  • geocompxシリーズプロジェクトは、複数のプログラミング言語でのジオコンピュテーションについて学習し、教えるためのリソースを提供するためのコミュニティ主導の取り組みです。この本の周りのコミュニティは成長しており、Geocomputation with R と Python のオープンソース ブックが利用可能になっています。さらに Geocomputation with Julia という書籍が開発中です。書籍の「地図の作成」セクションでは、さまざまな地図作成パッケージについて説明しています。インタラクティブマップは、Leaflet / OpenStreetMapに基づいています。

メディア掲載

  • 11人のLGLN(Landesamt für Geoinformation und Landesvermessung Niedersachsen, Hannover, Deutchland)の研修生が「Missing Maps」プロジェクトで、OpenStreetMapで1,387の建物をマッピングし、人道的活動を支援しました。ドイツ赤十字社の指導の下、彼らはモントリオール近郊の洪水が発生しやすい地域やその他の世界各地に焦点を当て、貴重な技術的および社会的洞察を得ました。

その他の “ジオ” な事柄

  • Eva-Maria Weißは、Googleマップの20年の歴史を振り返りました。ナビゲーションや旅行計画での利便性を認めつつも、データ保護、企業の影響力、独立した地図の代替手段の衰退に関する倫理的な懸念を提起しています。
  • 国連防災機関(UNDRR)は、Prevention Web誌に「2025年笹川防災賞」の募集を掲載しました。ノミネートは2025年3月28日までに提出する必要があります。
  • DeepSeekは新しい中国のオープンソースAIであり、Aurelio Moralesはこのリソースを使用してQGISでマップを作成する方法を示しています
  • インドが新たに打ち上げた航法衛星は、エンジンのトラブルにより意図した軌道に到達しておらず、現在、間違った軌道に進んでおり、同国の衛星航法システムに課題をもたらしています。現在、インド宇宙研究機関(ISRO)は、衛星を楕円軌道でのナビゲーションに利用するための代替ミッション戦略を開発しています。
  • マサチューセッツ工科大学(MIT)とミシガン大学の研究者らは、反射電波を利用したドローン用の新しい「屋内ナビゲーションシステム」を開発しました。
  • カメルーンの結核通知データとOpenStreetMapおよびWorldPopの地理空間データセットを統合することにより、カメルーンの結核(TB)診断のギャップを分析した研究が公開されています。その結果、結核症例の53%とリファンピシン耐性結核(RR-TB)症例の50%が未診断のままであることが明らかになり、診断ツールの分布に格差があることが浮き彫りになった。この研究によって、高負荷地域での結核検出を改善するために、より良い資源配分と的を絞った介入の必要性がわかりました。
  • QGISリソースハブには新しいウェブサイトがあり、リソースを見つけて探索できます。
  • Christoph Hormannは、Musaicum 衛星画像のカバレッジを北大西洋の島々に拡大しました。

まもなく開催

場所イベント名オンライン開始日国・地域
Panoramax monthly international meeting 2025-02-17
ブタペストOSM térképest 2025-02-18 2025-02-18flag
Missing Maps ロンドン: (Online) Mid-Month マッパソン [eng] 2025-02-18
リヨンRéunion du groupe local de Lyon 2025-02-18flag
アーロンRéunion Province de Luxembourg 2025-02-18flag
サンノゼサウスベイ・マップナイト2025-02-19flag
ボン185. OSM-Stammtisch Bonn 2025-02-18flag
LüneburgLüneburger Mappertreffen 2025-02-18flag
[Online] Map-py Wednesday 2025-02-19
ハノーバーOSM-Stammtisch Hannover 2025-02-19flag
カールスルーエStammtisch Karlsruhe 2025-02-19flag
GuadalajaraA Synesthete’s Atlas: Cartographic Improvisations between Eric Theise, Maria Del Carmen Camarena, Eliud Ernandes, and Gustavo Larroyo 2025-02-20flag
OSMF エンジニアリングWG会議 2025-02-21
GuadalajaraA Synesthete’s Atlas: Cartographic Improvisations between Eric Theise, Zyanya Yax, and Chino Ortega 2025-02-22flag
DerbyEast Midlands pub meet-up 2025-02-25flag
グラナダIntroducción a OpenStreetMap 2025-02-25flag
アムステルダムMaptime Amsterdam: End of Winter Mapping Party 2025-02-26flag
デュッセルドルフデュッセルドルフ OpenStreetMap-Treffen (online) :osmcalpic:2025-02-26flag
Flensburg2. Open Data Day in Flensburg 2025-03-01flag
14th OSM Delhi Mapping Party (Online) 2025-03-02

Note: ここであなたのイベントを見たい場合は、カレンダーにそれを OSM Kalender 入れてください。そこにあるデータのみが、週刊 OSM に表示されます。 カレンダー 内で都市や国に言及するのを忘れないでください。

This weeklyOSM was produced by Aphaia_JP, PierZen, Raquel Dezidério Souto, Strubbl, TheSwavu, derFred, mcliquid, miurahr, muramototomoya.